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![]() フラメンコを現在の形にしたのは、東方からスペイン南部のアンダルシア地方にやってきたロマ族(ジプシー)と呼ばれる人たちです。 彼らはある時期迫害を受け虐げられました。その怒りや苦しみ、悲哀、また恋への情熱、生きる喜びといった感情と、いろんな文化が合わさったアンダルシア地方で培った音楽が融合し、今のフラメンコになったと言われています。 フラメンコが一般に伴奏されるようになったのは19世紀後半で、カフェ・カンタンテと呼ばれる飲食店で歌われるようになりました。 20世紀後半には、タブラオと呼ばれる飲食店でバイレ(踊り)がメインのショーが始まり、フラメンコが次第に普及していきました。 その後、テアトロ(劇場)公演も盛んになり、フラメンコは世界へと発展し、今日に至っています。 ![]() フラメンコというと、踊りをイメージされる方が多いようですが、本当のフラメンコは、カンテ(歌)、トケ(ギターの演奏)、バイレ(踊り)の3つがそろって始めて成り立つ芸術です。 フラメンコが他のジャンルの芸術(例えばクラシックバレエ)と大きく違う点は、即興で歌い、踊られ、弾かれることです。その時の気分で、自分を自由に表現することが出来るのです。しかし、この「即興」が自由に出来るようになるには、フラメンコの深い知識と経験が必要になってきます。これがフラメンコの魅力だと私は思います。 またテアトロ(劇場)公演では、オブラ(作品)といって、きっちり振り付けから音楽まで制作して上演されることもあります。これはこれで、即興性とは違う魅力があります。 ![]() フラメンコの素晴らしいところは、自分自身を表現することです。誰かを演じるのではなく、自分の喜怒哀楽を表現すればいいのです。 「私はスリムじゃないから・・」 「身体が小さいし・・」 「きれいじゃないし・・・」 そんな心配もご無用です。フラメンコは、体型やルックスなど関係なく、自分自身が輝けばいいのです。 自分を表現する心を学んでください。 誰でもない、自分の踊りを踊れるようになりましょう。 オンリーワン。自分しか踊れない自分の踊りを目指してください。 |
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![]() それはコンパスです。 どんなに美しく踊れても、コンパスがなければそれはフラメンコではありません。コンパスを外してもいけません。 コンパスとは、スペイン語でリズムのことを言います。フラメンコのリズム形式は大きく二つに別かれます。 三拍子系と二拍子系です。 三拍子系は、ソレア、アレグリアス、ブレリアなどの曲種があり、二拍子系は、タンゴ、ガロティン、ティエントス、タラントスなど、これもたくさんの曲種があります。 このコンパスのノリが非常に独特で、日本にはないリズムなので、正直難しいです。特に三拍子系は12拍で1コンパスといい、アセント(アクセント)が不規則なため、長い時間を かけて身につけなくてはいけません。 このコンパス感に、アティエンポ(表のリズム)とコントラティエンポ(裏のリズム)という複雑なリズムがからんでくるので、頭がくらくらしてきます。 始める前からあまり深く考えると嫌になってしまうので、まずはフラメンコの音楽を聴いて楽しみましょう。フラメンコの音楽を聴いて体がぞくぞくする!血が騒ぐ!という人は、間違いなくアフィシオナード(愛好家)の道にまっしぐらです。 尚このコンパス感を養う訓練を、当教室では入門クラスからしていますので、「大丈夫かしら?」と不安になる方は、ご安心ください。 ![]() 踊りを習い始めて、まず姿勢がよくなってきます。個人差はありますが、腰痛や肩こりがとれた、便秘が治った、皮膚病がよくなってきた、という生徒さんの話もよく聞きます。 何よりも、ストレス解消に効果があるようです。足を打ったり、音楽にのって身体を動かすことで、気分がリフレッシュされるからでしょう。 ![]() フラメンコにハマると、誰もが「上手くなりたい!」と思います。 それには、練習を重ねることです。 通常のクラス以外に、復習を必ずしましょう。自宅で鏡を見ながらブラソ(腕)の練習をするだけで、効果はあります。時間のない人は、クラスが終わってから帰宅する電車の中や、入浴中などに、何を習ったか頭の中でイメージするだけでも、随分と違います。クラスに行く前も同様に、先週習ったことを頭で復習してみてください。これは集中力を高める効果もあります。 それから、フラメンコの曲を何度も聴いて、耳を鍛えてください。 初級以上の方は、スタジオでの自習をおすすめします。自分自身を見つめ、磨いてください。どんな宝石の原石も、磨かなくては輝きませんから。 ![]() フラメンコは年齢、体型に関係なく誰でも踊れますが、簡単に踊れるようになるとは思わないでください。 フラメンコに一番大切なコンパス感を養うには、長い年月が必要になってきます。ですから、数ヶ月頑張ったら踊れるようになる!なんてことは残念ながらございません。焦らず、気長に、楽しみながら、とにかく、こつこつと続けることが大切です。 |