葵上
 
   
 

 松本真理子リサイタル 葵上

マエストラ コンチャ・ハレーニョとカサ・パタス ディレクター推薦の

新星バイラオーラ  マリアナ・コジャドをゲストに迎えて

日本の伝統芸能 能のなかでも人気の高い演目

”葵上”をフラメンコとコラボレーション!

 

二年前の『二人静』のラストシーンが今も鮮やかに甦る。

能の静謐とフラメンコの情念との融合が静御前の愛を幻想的に昇華させていた。

そして今回、松本真理子さんはこのふたつの伝統芸能の結びつきを

より深化させて『葵上』に臨む。

源氏への深い愛ゆえに生霊とならざるを得なかった六条御息所。

彼女の怨念の奥にある耐え難い哀しみの浄化に、同じ女性として心を委ねたい。
             
パセオフラメンコ・ライター 井口由美子

 

 

あらすじ

光源氏の正妻葵上は何かの霊にとりつかれ重態でした。

葵上を回復させようと様々な方法を試みますがうまくいかず、

霊を呼ぶ名手照日(てるひ)の巫女を招き、霊の正体を明らかにすることになりました。

巫女の祈祷で姿を表したのは、光源氏の愛人の

六条御息所(ろくじょうみやすどころ)の怨霊です。

六条御息所は、次の天皇を約束されていた東宮(とうぐう)の妻で

夫が流行りの病で短い生涯を終えた為、若くして未亡人になってしまいました。

元皇太子妃の彼女は

教養もたしなみも世のお手本として人々から尊敬され

若い貴公子が彼女の元に集まるようになります。

そこに光源氏も歩み寄ってきたのです。

正妻 葵上(あおいのうえ)がいるにもかかわらず。

「私達の間に愛はない。心から愛しているのは貴方だけ」

六条御息所は、そんな光源氏の愛に溺れていきます。

いつか光源氏の正妻になることを信じ幸せな時間がすぎていきましたが、

ある日をさかいに光源氏の足が遠のきます。

妻である葵上が懐妊したからです。

「妻とはろくに言葉をかわすことがない」

そう聞いていたのに、どういうことでしょうか?

東宮妃として世の人から当代きっての貴婦人といわれてきた彼女は

耐えようもない屈辱を受けたのです。

ですが忘れようと思っても光源氏の美しさを忘れることができません。

六条御息所は嫉妬に狂います。

何としてでもあの人を取り戻したい!

そして、生霊となって葵上の前に姿を現したのです。

御息所は、巫女にやり場のない怒りと屈辱と辛さが募っていると訴え

葵上の魂を抜き取ろうとします。

巫女は葵上を守ろうと祈祷しますが、御息所の激しさに敗れます。

巫女では太刀うちできないため、偉大な法力を持つ小聖(こひじり)が呼ばれます。

小聖が祈祷を始めると、恨みの塊となった御息所は鬼女となって表われ

葵上のみならず祈祷をしている小聖にも襲いかかりますが、

激しい戦いの末、御息所の怨霊は折り伏せられ、昔の高貴な姿を思いだし、

成仏できる喜びを美しく舞いながら消えていくのでした。


2014年6月28日(土)

開場:18時半 開演:19時

大阪 世界館



◆チケット代

S席 7500円  A席 6500円 (全席指定)

 

出演者

バイレ(踊り): 

御息所; 松本真理子

巫女; マリアナ・コジャド

小聖(こひじり)役: 豊嶋幸洋(金剛流能楽師)

カンテ(唄): アギラール・デ・ヘレス

地謡: 豊嶋晃嗣(金剛流能楽師)

トケ(ギター): ミゲロン

カホン :園田健介

笛: 相原一彦(能楽師囃子方森田流笛 )

大鼓: 白坂信行(能楽師高安流大鼓方)

 

チケット販売

スタジオ プランタ・イ・タコン 事務局

info@planta-y-tacon.com  

Tel. 06-6900-3877
(13時~21時半)

チケット申し込み受付開始は
5月7日13時より
メールを優先させていただきます。

メールアドレスに「葵上公演チケット申込み」と明記の上、
S席A席のご希望枚数、お名前、ご住所(チケット送付先)、電話番号を
上記メールアドレス宛にお申し込み下さい。 

追ってこちらの指定する銀行口座にご入金していただき、
入金をご確認後、チケットを送付させていただきます。 

詳細はお問合せくださいませ。


※尚、メールは稀に届かないことがあります。チケット申し込みをされた後、5日たっても返信がない場合、チケットが届いていないか、返信メールが届いていない可能性がありますので、大変お手数ですあ事務局までお電話をください。
特に携帯メールはパソコンメールを拒否することがよくありますので、
返信の確認は必ずしてください。

 



出演者プロフィール

松本真理子 (フラメンコ舞踊家・振付家)
Mari Matsumoto la campanilla

東京生まれ神奈川県出身。筑波大学芸術専門学群卒業。

奈良で川本典子氏、東京 加藤美香氏らに師事。

1997年、スペイン短期留学後、毎年渡西しロサリオ・トレド、フェルナンド・ガランらに師事。

2002年、大阪にてMariフラメンコ教室開校し、プロ活動を始める。

2007年、スペインのヘレスにあるペーニャ・ラ・ブレリア主催の”La 9a de Andalucia”公演にメインのソリストとして出演し、現地のマスコミから注目を浴びる。

2009年、ロサリオ・トレド芸術監修による初リサイタル公演「歓喜」主催。

2012年4月 イサベル・バジョンをゲストに迎え、大阪と東京で第2回リサイタル「二人静」を公演。企画、脚本、演出も手掛け、独自の世界を披露。その総合力はフラメンコ専門誌パセオ7月号で高い評価を得る。公演の写真とパセオ講評はこちらのページ>>

この他多数のイベントやタブラオに出演し、フラメンコイベントの企画プロデュースなども手がけ、後進の指導に力を注ぎながら関西を中心に活動中。

松本真理子舞踊家サイト>>

Mariフラメンコ教室サイト>>

第2回リサイタル 二人静



mariana

 

マリアナ・コジャド(フラメンコ舞踊家・振付家)
Mariana Collado

1999年アルメリアのコンセルバトリオ舞踊学校卒業後、マリオ・マジャ舞踊スタジオでマリオ・マジャ、ベレン・マジャ、ラファエラ・カラスコ、マヌエル・ベタンソ氏などからフラメンコを学び、2003年マリオ・マジャ舞踊団公演に出演、その後アントニオ・ガデス舞踊団に所属し多数の公演に出演しながらタブラオ カルボネラ、カフェ・チニータスなどにも出演。

2011年 アルメリアフラメンコ国際コンクールにて、準優勝。

2012年マドリッドフラメンコ舞踊振付コンクールにて、優勝。

現在、マドリッドのタブラオ カサ・パタスにレギュラー出演しながら、多方面の劇場公演のソリストとしても出演し、今後の飛躍が期待される若手バイラオーラ。



コンチャ・ハレーニョ推薦のバイラオーラ!





豊嶋幸洋 (金剛流能楽師 シテ方)
Yukihiro Tesima


昭和39年、豊嶋訓三の長男として生まれる。
昭和45年・満5歳、「国栖」の子方で初舞台を踏む。
昭和50年、半能「岩船」で初能(初シテ)、現在までに「石橋」「乱」「望月」「道成寺」を披く。

金剛家に内弟子として、先代金剛巌宗家、当代金剛永謹宗家に師事。
アメリカ、イスラエル、フランス、スペインなど海外公演に参加。
日本能楽会会員。能楽協会会員。京都能楽会理事。金剛会理事。

 

豊嶋晃嗣 (金剛流能楽師 シテ方)
Kouji Tesima


幼少の頃より、祖父・豊嶋豊、父・豊嶋敬三郎より手解きを受ける。その後、伯父・豊嶋三千春、先代金剛流宗家・金剛巌、及び当代金剛流宗家・金剛永謹に師事。

5歳で初舞台。以後、子方として様々な舞台に出演。

平成7年に慶應義塾大学を卒業し、京都に移り、能楽を続ける。「石橋」・「乱」・「望月」を開曲。

自己の芸道の鍛錬はもとより、京都を拠点に、東京・名古屋・大阪・広島・福岡・長崎などに活動を広め、能楽の普及・育成に努める。

金剛流若手能楽師としては唯一、単独での定期公演会「豊嶋晃嗣能の会」を催すなど、次世代能楽会の牽引役として責務を担う。

近年では、京都を中心に活躍する若手伝統芸能家による「京都創生座」(京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課)の一員として、既存の分野や流派を超えた方々と交わり、全く新しい創作やコラボレーションを行うなど、能楽の新しい可能性を模索するために、意欲的に挑戦している。


アギラール

 

アギラール・デ・ヘレス(フラメンコカンタオール)
Aguilar de Jerez


フラメンコカンタオールヘレス(カディス)出身。

少年時代から、父やおじからカンテを習う。

1985年セラーナのコンクールで優勝。

著名アーティストと数多く共演し、ヨーロッパ各地、アメリカ、モロッコなど世界中で活躍した後、現在は東京を拠点に日本で一番の売れっ子カンタオールとして日本全国で活躍中。


miguelon

 

 

 

 

ミゲロン(フラメンコギタリスト)
Miguelon


スペイン・セビージャ出身。
9歳よりフラメンコギターを学び、14歳のときプロデビュー。
その後スペインを中心に世界各国でコンサート、イベントショー、タブラオなどに出演。

1999年に日本に移り住み、関西を拠点として日本全国で活躍中。

現在ではギタリストに加え、審査員、イベント企画、ラジオ出演など活動は多方面に亘る。




 

 



園田健介 (パーカッション)
Kensuke Sonoda


幼少よりピアノを通して音楽を学び、11歳よりパーカッションに転向。その後、カホンを中心としたパーカッションによる音楽活動を行い、現在多数のライブやイベントで活躍中。




相原一彦 (能楽師囃子方森田流笛 )
Kazuhiko Aihara


1985年に京都の故森田光春に入門。現在、杉市和に師事。

1985年、能『小鍛治』で初舞台を勤める。その後、『乱』『石橋』『道成寺』等を開曲。

現在、九州を中心に全国で活動。

能楽協会九州支部、九州能楽三役会所属。



白坂

白坂信行 (能楽師高安流大鼓方 )
Nobuyuki Sirasaka


1965年3月25日生まれ、1977年に初舞台に立ち、祖父柿原繁蔵と叔父の柿原崇志に師事。

「獅子」「道成寺」「翁」「鷲」等多数出演し、また海外公演や新作にも多数出演。

1988年に独立し、1995年より「朱夏の会」を主宰、現在九州を中心に東京や関西で活動。

能楽協会九州支部副支部長、九州能楽三役会会長。



※出演者は変更になる可能性もございます。


◆地図

弁天町 世界館 公式サイト>>




●企画・演出・脚本 松本真理子

●振り付け 松本真理子、マリアナ・コジャド、コンチャ・ハレーニョ

●音楽制作 ミゲロン

●作詞 アギラール・デ・ヘレス

●舞台監督 大門正人

●照明 香川麻子

●後援 スペイン大使館、日本フラメンコ協会


●主催:
 エモシオン株式会社 スタジオ プランタ・イ・タコン

http://www.planta-y-tacon.com

●お問合せ  スタジオ プランタ・イ・タコン 事務局

Tel&Fax:06-6900-3877

(13時~21時半)

E-Mail:info@planta-y-tacon.com

 

 

2014年6月17日から6月27日まで

マリアナ・コジャドのクルシージョを開催します。詳細はこちらから>>